META BOOTH | オンライン展示会のやりたいがなんでもやれる

あいおいニッセイ同和損害保険株式会社
デジタルビジネスデザイン部 プランニンググループ グループ長 佐川 麻佐美様 /
商品・CSV×DX企画部 次世代商品R&D Lab室 室長 乙黒 彰仁様

大手損害保険会社が新たな領域へチャレンジし続ける理由。3D META BOOTHが実現した3つのメタバース施策

あいおいニッセイ同和損害保険株式会社
デジタルビジネスデザイン部 プランニンググループ グループ長 佐川 麻佐美様 /
商品・CSV×DX企画部 次世代商品R&D Lab室 室長 乙黒 彰仁様

3D META BOOTH

オンラインイベント

インタビュー

3D META BOOTHを導入いただいたあいおいニッセイ同和損害保険株式会社の佐川 麻佐美様・乙黒 彰仁様に、導入前の課題や施策内容についてお話を伺いました。

事業内容とお二人の役割について教えてください

乙黒様:あいおいニッセイ同和損保は、MS&ADホールディングスに所属する損害保険会社です。 自動車保険に強みを持ち、車の走行データからお客様の運転をスコア化する「テレマティクス自動車保険」を業界に先駆けて発売しています。先進技術を取り入れた保険商品の開発に積極的に取り組み、商品・サービスの提供を通じて、地域・社会課題の解決に日々チャレンジをしている会社です。
その中で私は、次世代に向けた商品・サービスの開発を目的に設置された次世代商品R&D Lab室に所属しています。様々な大学や企業、スタートアップの皆様との協業・共創により、新たなビジネスモデルの構築や地域社会の課題解決につながる商品・サービスの開発に取り組んでいます。

佐川様:私は今年度新設されたデジタルビジネスデザイン部のプランニンググループに所属しています。当社のデジタル戦略のハブとして、またデジタルやデータを活用した「事故の未然防止」や「事故や災害後の経済的損失の縮小に資するサービス」の構築を通じて、お客さまへの新たな価値の提供に取り組んでいます。

なぜメタバースに取り組んでいるのですか?

乙黒様:当社は「CSV x DX(シーエスブイバイディーエックス)」というコンセプトを掲げています。これは社会との共通価値の創造をDXの力で実現していくという意味になります。
保険と言えば、これまでは事故後に万全の補償をお届けすることを主眼としていました。一方、このCSV x DXでは、事故が起こった後だけではなく、そもそも事故を起こさない保険へとシフトさせることに取り組むなど、 新しい価値の提供を目指しています。当社は、このCSV x DXの考え方を様々な領域に広げるべく、5つのテーマを掲げており、メタバースは「未知のリスク・新しいリスク」というテーマの中の取り組みの一つとして、調査・研究を進めている領域になります。

  

また、メタバースは将来性や市場規模の観点からも劇的に社会を変えていく可能性がありますが、その一方で、このような新しいフィールドがでてくると、これまで想定していない新たなリスクが生じる可能性もあります。当社は損害保険会社として、安全・安心の面からもメタバースの普及を支援していきたいと考えていることもこの領域に取り組む動機になります。

新規事業の体制はどのようになっていますか?

乙黒様:当社では、メタバースや自動運転、カーボンニュートラルなどといった新たに隆起するテーマに応じて、社内でプロジェクトやタスクフォースを組成して取り組んでいます。技術革新や環境変化が非常に激しい時代ですので、様々な部門の社員が部門横断で検討を進める体制を整えています。

3D META BOOTHを活用した今回の取り組み内容について教えてください。

佐川様:メタバースを活用した取り組みをする上で、当社が軸としていることは、「安全・安心な利用環境の構築」と「メタバース領域での当社プレゼンスの向上」の2点です。

1点目は、「リスクに備える」という点において保険会社の本業部分です。

2点目は、新しい領域にチャレンジし、保険業のコンサバティブなイメージの払拭と、当社プレゼンスの向上を図っていきたいと考えています。

こうした背景から、今回貴社と①国内初のメタバース専用保険の共同開発②幣社の取組紹介空間「ADigital Space」の制作③早稲田大学寄付講座「メタバースと法」の講義空間制作に取り組みました。

メタバース保険

乙黒様:今年2月にリリースした、国内初のメタバースパッケージ保険です。当時、メタバースに関するリスクはまだまだ手探りの状態でしたが、実際にメタバース空間を開発されているDMM様の知見をお借りできたことで、この保険の開発に繋げることができました。
この保険は、メタバースで想定されるリスクに対する補償をパッケージ化したもので、メタバース空間を運営・管理する事業者の皆様にご加入いただく商品になります。具体的には、 サイバー攻撃やメタバース空間での詐欺被害、イベントの中止や延期に関するリスク等を補償しています。

ADigital Space

佐川様:2023年6月に、当社の取り組みを紹介する空間として、「ADigital Space(エーディーデジタルスペース)」を公開しました。これは先ほど申しあげたプレゼンス向上策として、またお客さまとの新たな接点の構築を目的に制作しました。当社の公式ホームページ、採用ホームページ上からアクセスが可能です。
この空間では、CSV x DXの取り組みや当社所属の障がい者アスリート、台風や豪雨、地震などによる被災建物件数をリアルタイムに被害予測するコンテンツ「cmap」などを当社社長のアバター「ボビー」が紹介する形となっています。社長がアバターで登場することで、社員はもとより就活生の方などに親しみや、当社への関心をもっていただくきっかけになればと考えています。

早稲田大学寄付講座「メタバースと法」

乙黒様:早稲田大学様との取り組みになりますが、この秋から当社が早稲田大学の法学部にて「メタバースと法」という寄付講座を開講することになりました。
この講座は、アバターの人権やNFTの取引など、今後メタバースで顕在化する様々な法的課題を整理したり、考察することを目的としています。リスクを洗い出し、事前に対策を検討することで、新たな商品・サービスの開発にも繋がるものと考えています。
ちなみに、この講座ではDMM様に作成いただいた3D META BOOTHのメタバース空間を使用し、先生も生徒もアバターで授業を行うことも大きな特徴になっています。

今後の展望について教えてください。

佐川様:「ADigital space」は当社の取り組みの「入口」として、この空間を通じて今後様々なお客さまと接点を構築していきます。そのために、相互コミュニケーションの機能拡充や、例えば早稲田大学のメタバース講義空間から「ADigital space」に来訪できるよう空間の連動も進めていきます。この空間をハブに外部と連携することで、新たなお客さまとの接点が生まれると考えています。またプレゼンス向上だけでなく、将来的には、空間内での保険募集手続きなど本業に直結する取り組みも検討していきたいと考えています。

パートナーとしてDMMを選んでいただいた理由はなんですか?

乙黒様:理由はいくつかありますが、まず、META BOOTHというプロダクトがあり、メタバース空間を実際に製作されていることが大きな理由です。また、様々な企業への導入実績やイベント等の活用事例実績を多くお持ちであることも魅力に感じました。具体的にメタバース専用保険の開発においても、メタバースのリスクを共同で研究できたことにより、迅速な商品開発を実現することができました。
当社が目指していたものが、VRゴーグルを使った本格的なものではなく、多くの方に利用いただける実用的なメタバースだったので、まさにそんな取り組みを実践されているDMM様は、我々にとって最適なパートナーだったと感じています。

ありがとうございました!

会社名

あいおいニッセイ同和損害保険株式会社

事業内容

損害保険事業

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