教育開発出版株式会社 教育開発出版株式会社 代表取締役 糸井 幸男様
創業50年目の挑戦。メタバースを活用したオンライン展示会で、効率的な営業アプローチを実現
教育開発出版株式会社 教育開発出版株式会社 代表取締役 糸井 幸男様
- 導入前の課題
- 少子化で市場が縮小する中、新たな市場&顧客の開拓をしたい
- 選定の理由
- 誰もが使いやすいUI
- 実施した施策
- 2D META BOOTHを使用した、教材の紹介ブース・セミナー・商談会
2D META BOOTHを導入いただいた教育開発出版株式会社 代表取締役の糸井 幸男様、蒲澤 美於様に、導入前の課題や施策内容についてお話を伺いました。
導入前の課題
META BOOTHにお問い合わせいただいたきっかけはなんですか?
糸井様:弊社は創業から54年、全国の学習塾や学校向け教材を出版、販売している会社です。歴史がある会社だからこそ、次の50年に向けて、第二の創業期にしたいと新しい取り組みを考えていました。
今まで50年以上やってきたことを変えるというのは、もちろん抵抗感がある社員もいます。それなら若いメンバーで新しいことやろうとプロジェクトを立ち上げ、当時4年目だった蒲澤たちを集めました。そのチームで取り組んだのが、メタバースの展示会です。今まで40年以上おこなってきたリアル展示会をオンライン化するという、思い切った変革でしたね。
少子化が社会問題になっているなか、もちろん我々の業界もその影響を受けていて、あと数年でさらに厳しい状態になることは目に見えています。新たな市場の開拓やテクノロジーを使った新しい取り組みは必須だと考えていました。
様々な選択肢がある中でメタバース展示会をやろうと思ったのはなぜですか?
糸井様:効率の良い営業スタイルへの転換が求められていたからです。以前は営業が車で全国各地の学習塾を周り、新学期に全国50カ所以上で開催される展示会で契約を獲得していました。しかし、お金や時間をかけても大きな売上に繋がっているとはいえない状態でした。
というのも、学習塾は全国で約5万件ありますが、生徒数50名以下の個人塾が3万件前後、他の2万件は超大手が占めています。その寡占化が進んでいるからこそ、大手は直接訪問して、残りの3万件は従来の方法ではなく、より効率がよい手法でコミュニケーションを取る必要があったんです。全てのお客様を直接訪問するのではなく、より多くのお客様に弊社の情報を届けようと手法を変える中で、メタバース展示会の実施を決めました。
選定の理由
META BOOTHを選ぶ決め手はなんでしたか?
蒲澤様:やはり使いやすさですね。社員もリテラシーが高い人ばかりではないので、ブースの登録方法がわかりやすかった点は非常によかったです。
また、来場者の方の中には年齢層が高めの方もいらっしゃいますので、ゲームのような感じで分かりやすく、見ただけで何をすればいいかわかるというのも大きなポイントでした。
糸井様:弊社以外にも塾用教材の展示会をおこなっている団体やメーカーも多くいるのですが、それもオンライン型になっていくのかもしれませんね。来年弊社は3D META BOOTHを使ってみたいなと思っています。
実施した施策
メタバース展示会の開催にあたって、社内をどう巻き込みましたか?
糸井様:2021年頃からは、新型コロナウィルスの影響でリアルの展示会はほぼ開催できていなかったため、オンライン展示会に対してもあまり反発はありませんでした。
蒲澤様:当時は何をすればいいか分からないままプロジェクトが始まったので、社内のメンバーに「これ、どうしたらいいんでしょう?」と聞いて回っていました。若手メンバーだったからこそ、社内の様々な方に助けてもらいながら進めていけたのかもしれないですね。
実際に、メタバース展示会ではどのようなことを行いましたか?
蒲澤様:コンテンツとしては大きく3つで、1つ目は教材の紹介です。イベント当日のみ限定で、一部ブースに電子書籍を置いて実際の教材をみれるようにするなど、オンライン上でわかりやすく紹介することを工夫しました。
2つ目は、『ビリギャル』の著者・坪田信貴先生によるセミナーです。リアルタイムで来場者(視聴者)の質問を受け付け、その場で坪田先生にご回答いただく時間を設けました。この配信もDMMさんにお手伝いいただきましたね。
3つ目は個別相談会です。来場登録、相談会予約はイベント開催前に事前登録、事前予約可能にし、弊社の社員や社長と相談できる商談会場を設けました。オンライン展示会だと、どうしてもコミュニケーションが不足してしまうので、詳しく知りたい方など来場者と直接お話する機会を作りました。
メタバース展示会を開催してみて、率直な感想はいかがでしたか?
糸井様:多くのお客様と効率的にコミュニケーションを取るという意味では、オンライン展示会はよい手段でした。先ほど大手の寡占化の話もありましたが、現在の通塾人口500万人のうち、300万人から400万人ほどは大手塾に通っているというデータがあります。大手向けの営業が最重要ではあるものの、やはりそれ以外の中小塾にもきちんとアプローチしていかなければなりませんからね。
ただ、正直なところ集客はもう少し頑張りたいですね。来年の目標としては数千人規模を集客して、個別相談室にも誘導していきたいです。
今後の展望
糸井様:実は、メタバース展示会をおこなったもう一つの理由として、これから学習塾の起業をしたいと考えている若い世代に親しみがあるコンテンツを作りたかったという思いもあるんです。業界全体を盛り上げたいというのが私の夢なんですよ。今のまま進むと、学習塾業界自体がシュリンクしてしまうので、マーケット自体も活性化させなければいけません。
そのため、これから塾の起業をしたい、潜在的に子供と関わる仕事をしたいと考えている方々に弊社の教材を知ってもらって、起業のイメージをつけてもらいたいなと。その中で、またDMMさんと一緒にお取り組みできるところがあればと思っています。